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〘476㌻〙

第1章

1 イエス・キリストの使󠄃徒しとペテロ、書ふみをポント、ガラテヤ、カパドキヤ、アジヤ、ビテニヤに散ちりて宿やどれる者もの、 2 即すなはち父󠄃ちちなる神かみの預あらかじめ知しり給たまふところに隨したがひて、御靈みたまの潔󠄄きよめにより柔順じうじゅんならんため、イエス・キリストの血ちの灑そゝぎを受うけんために選󠄄えらばれたる者ものに贈おくる。願ねがはくは恩惠めぐみと平󠄃安へいあんと汝なんぢらに增まさんことを。

3 讃ほむべきかな、我われらの主しゅイエス・キリストの父󠄃ちちなる神かみ、その大おほいなる憐憫あはれみに隨したがひ、イエス・キリストの死人しにんの中うちより甦よみがへり給たまへることに由より、我われらを新あらたに生うまれしめて生いける望󠄇のぞみを懷いだかせ、 4 汝なんぢらの爲ために天てんに蓄たくはへある朽くちず、汚けがれず、萎しぼまざる嗣業しげふを繼つがしめ給たまへり。 5 汝なんぢらは終󠄃をはりのときに顯あらはれんとて備そなはりたる救すくひを得えんために、信仰しんかうによりて神かみの力ちからに護まもらるるなり。 6 この故ゆゑに汝なんぢら今いま暫しばしの程󠄃ほどさまざまの試煉こゝろみによりて憂うれへざるを得えずとも、なほ大おほいに喜よろこべり。 7 汝なんぢらの信仰しんかうの驗ためしは壞くつる金きんの火ひにためさるるよりも貴たふとくして、イエス・キリストの現あらはれ給たまふとき譽ほまれと光榮くわうえいと尊󠄅貴たふときとを得うべきなり。 8 汝なんぢらイエスを見みしことなけれど、之これを愛あいし、今いま見みざれども、之これを信しんじて、言いひがたく、かつ光榮くわうえいある喜悅よろこびをもて喜よろこぶ。 9 これ信仰しんかうの極はて、すなはち靈魂たましひの救すくひを受うくるに因よる。 10 汝なんぢらの受うくべき恩惠めぐみを預言よげんしたる預言者よげんしゃたちは、この救すくひにつきて具󠄄つぶさに尋󠄃たづね査しらべたり。 11 即すなはち彼かれらは己おのが中うちに在いますキリストの靈れいの、キリストの受うくべき苦難くるしみおよび其その後のちの榮光えいくわうを預あらかじめ證あかしして、何時いつのころ如何いかなる時ときを示しめし給たまひしかを査しらべたり。
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12 彼かれ等らはその勤つとむるところ己おのれのためにあらず、汝なんぢらの爲ためなることを默示もくしによりて知しれり。即すなはち天てんより遣󠄃つかはされ給たまへる聖󠄃せい靈れいによりて福音󠄃ふくいんを宣のぶる者ものどもの、汝なんぢらに傳つたへたる所󠄃ところにして、御使󠄃みつかひたちも之これを懇ねんごろに視みんと欲ほっするなり。

13 この故ゆゑに、なんぢら心こゝろの腰󠄃こしに帶おびし、愼つゝしみてイエス・キリストの現あらはれ給たまふときに、與あたへられんとする恩惠めぐみを疑うたがはずして望󠄇のぞめ。 14 從順じゅうじゅんなる子こ等らの如ごとくして、前󠄃さきの無知むちなりし時ときの慾よくに效ならはず、 15 汝なんぢらを召めし給たまひし聖󠄃者しゃうじゃに效ならひて、自みづから凡すべての行狀ぎゃうじゃうに潔󠄄きよかれ。 16 錄しるして『われ聖󠄃せいなれば、汝なんぢらも聖󠄃せいなるべし』とあればなり。 17 また偏󠄃かたよることなく各人おのおのの業わざに隨したがひて審さばきたまふ者ものを父󠄃ちちと呼よばば、畏おそれをもて世よに寓やどる時ときを過󠄃すごせ。 18 なんぢらが先祖せんぞ等たちより傳つたはりたる虛むなしき行狀ぎゃうじゃうより贖あがなはれしは、銀ぎんや金きんのごとき朽くつる物ものに由よるにあらず、〘347㌻〙 19 瑕きずなく汚點しみなき羔羊こひつじの如ごときキリストの貴たふとき血ちに由よることを知しればなり。 20 彼かれは世よの創はじめの前󠄃さきより預あらかじめ知しられたまひしが、この末すゑの世よに現あらはれ給たまへり。 21 これは彼かれを死人しにんの中うちより甦よみがへらせて之これに榮光えいくわうを與あたへ給たまひし神かみを、彼かれによりて信しんずる汝なんぢらの爲ためなり、この故ゆゑに汝なんぢらの信仰しんかうと希望󠄇のぞみとは神かみに由よれり。 22 なんぢら眞󠄃理しんりに從したがふによりて靈魂たましひをきよめ、僞いつはりなく兄弟きゃうだいを愛あいするに至いたりたれば、心こゝろより熱あつく相あひ愛あいせよ。 23 汝なんぢらは朽くつる種たねに由よらで、朽くつることなき種たね、すなはち神かみの活いける限かぎりなく保たもつ言ことばに由よりて新あらたに生うまれたればなり。 24 『人ひとはみな草くさのごとく、 その光榮くわうえいはみな草くさの花はなの如ごとし、 草くさは枯かれ、花はなは落おつ。 25 されど主しゅの御言みことばは永遠󠄄とこしへに保たもつなり』汝なんぢらに宣傳󠄂のべつたへたる福音󠄃ふくいんの言ことばは即すなはちこれなり。
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第2章

1 されば凡すべての惡意あくい、すべての詭計たばかり・僞善ぎぜん・嫉妬ねたみおよび凡すべての謗そしりを棄すてて、 2 いま生うまれし嬰兒みどりごのごとく靈れいの眞󠄃まことの乳󠄃ちちを慕したへ、之これにより育そだちて救すくひに至いたらん爲ためなり。 3 なんぢら旣󠄁すでに主しゅの仁慈なさけあることを味あぢはひ知しりたらんには、然しかすべきなり。 4 主しゅは人ひとに棄すてられ給たまへど、神かみに選󠄄えらばれたる貴たふとき活いける石いしなり。 5 なんぢら彼かれにきたり、活いける石いしのごとく建󠄄たてられて靈れいの家いへとなれ。これ潔󠄄きよき祭司さいしとなり、イエス・キリストに由よりて神かみに喜よろこばるる靈れいの犧牲いけにへを献さゝげん爲ためなり。 6 聖󠄃書せいしょに 『視みよ、選󠄄えらばれたる貴たふとき 隅すみの首石おやいしを我われシオンに置おく。 之これに依より賴たのむ者ものは辱はづかしめられじ』とあるなり。 7 されば信しんずる汝なんぢらには、尊󠄅たふときなれど、信しんぜぬ者ものには『造󠄃家者いへつくりらの棄すてたる石いしは、隅すみの首石おやいしとなれる』にて、 8 『つまづく石いし、礙さまたぐる岩いは』となるなり。彼かれらは服󠄃したがはぬに因よりて御言みことばに躓つまづく。これは斯かく定さだめられたるなり。 9 されど汝なんぢらは選󠄄えらばれたる族やから、王わうなる祭司さいし・潔󠄄きよき國人くにびと・神かみに屬つける民たみなり、これ汝なんぢらを暗󠄃黑くらきより召めして、己おのれの妙たへなる光ひかりに入いれ給たまひし者ものの譽ほまれを顯あらはさせん爲ためなり。 10 なんぢら前󠄃さきには民たみにあらざりしが、今いまは神かみの民たみなり。前󠄃さきには憐憫あはれみを蒙かうむらざりしが、今いまは憐憫あはれみを蒙かうむれり。

11 愛あいする者ものよ、われ汝なんぢらに勸󠄂すゝむ。汝なんぢらは旅󠄃人たびびとまた宿やどれる者ものなれば、靈魂たましひに逆󠄃さからひて戰たゝかふ肉󠄁にくの慾よくを避󠄃さけ、〘348㌻〙 12 異邦󠄆人いはうじんの中うちにありて行狀ぎゃうじゃうを美うるはしく爲せよ、これ汝なんぢらを謗そしりて惡あくをおこなふ者ものと云いへる人々ひとびとの、汝なんぢらの善よき行爲おこなひを見みて、反かへつて眷顧󠄃かへりみの日ひに神かみを崇あがめん爲ためなり。

13 なんぢら主しゅのために凡すべて人ひとの立たてたる制度せいどに服󠄃したがへ。或あるひは上かみに在ある王わう、 14 或あるひは惡あくをおこなふ者ものを罰ばっし、善ぜんをおこなふ者ものを賞しゃうせんために王わうより遣󠄃つかはされたる司つかさに服󠄃したがへ。
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15 善ぜんを行おこなひて愚おろかなる人ひとの無知むちの言ことばを止とゞむるは、神かみの御意みこゝろなればなり。 16 なんぢら自由じいうなる者もののごとく爲すとも、その自由じいうをもて惡あくの覆󠄄おほひとなさず、神かみの僕しもべのごとく爲せよ。 17 なんぢら凡すべての人ひとを敬うやまひ、兄弟きゃうだいを愛あいし、神かみを畏おそれ、王わうを尊󠄅たふとべ。

18 僕しもべたる者ものよ、大おほいなる畏おそれをもて主人しゅじんに服󠄃したがへ、啻たゞに善よきもの、寛容くわんようなる者ものにのみならず、情󠄃なさけなき者ものにも服󠄃したがへ、 19 人ひともし受うくべからざる苦難くるしみを受うけ、神かみを認󠄃みとむるに因よりて憂うれひに堪たふる事ことをせば、これ譽ほむべきなり。 20 もし罪つみを犯をかして撻うたるるとき、之これを忍󠄄しのぶとも何なにの功こうかある。然されど若もし善ぜんを行おこなひてなほ苦くるしめらるる時ときこれを忍󠄄しのばば、これ神かみの譽ほめたまふ所󠄃ところなり。 21 汝なんぢらは之これがために召めされたり、キリストも汝なんぢらの爲ために苦難くるしみをうけ、汝なんぢらを其その足跡あしあとに隨したがはしめんとて模範もはんを遺󠄃のこし給たまへるなり。 22 彼かれは罪つみを犯をかさず、その口くちに虛僞いつはりなく、 23 また罵のゝしられて罵のゝしらず、苦くるしめられて脅おびやかさず、正たゞしく審さばきたまふ者ものに己おのれを委ゆだね、 24 木きの上うへに懸かゝりて、みづから我われらの罪つみを己おのが身みに負󠄅おひ給たまへり。これ我われらが罪つみに就つきて死しに、義ぎに就つきて生いきん爲ためなり。汝なんぢらは彼かれの傷きずによりて癒󠄄いやされたり。 25 なんぢら前󠄃さきには羊ひつじのごとく迷󠄃まよひたりしが、今いまは汝なんぢらの靈魂たましひの牧者ぼくしゃたる監督かんとくに歸かへりたり。

第3章

1 -2 妻つまたる者ものよ、汝なんぢらもその夫をっとに服󠄃したがへ。たとひ御言みことばに遵󠄅したがはぬ夫をっとありとも、汝なんぢらの潔󠄄きよく、かつ恭敬うやうやしき行狀ぎゃうじゃうを見みて、言ことばによらず妻つまの行狀ぎゃうじゃうによりて救すくひに入いらん爲ためなり。 3 汝なんぢらは髮かみを辮あみ、金きんをかけ、衣服󠄃ころもを裝よそほふごとき表面うはべのものを飾󠄃かざりとせず、 4 心こゝろのうちの隱かくれたる人ひと、すなはち柔和にうわ、恬靜しづやかなる靈れいの朽くちぬ物ものを飾󠄃かざりとすべし、是これこそは神かみの前󠄃まへにて價あたひ貴たふときものなれ。
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5 むかし神かみに望󠄇のぞみを置おきたる潔󠄄きよき女をんな等たちも、斯かくの如ごとくその夫をっとに服󠄃したがひて己おのれを飾󠄃かざりたり。 6 即すなはちサラがアブラハムを主しゅと呼よびて之これに服󠄃したがひし如ごとし。汝なんぢらも善ぜんを行おこなひて何事なにごとにも戰おのゝき懼おそれずばサラの子こたるなり。

7 夫をっとたる者ものよ、汝なんぢらその妻つまを己おのれより弱󠄃よわき器うつはの如ごとくし、知識ちしきにしたがひて偕ともに棲すみ、生命いのちの恩惠めぐみを共ともに嗣つぐ者ものとして之これを貴たふとべ。これ汝なんぢらの祈いのりに妨害󠄅さまたげなからん爲ためなり。〘349㌻〙

8 終󠄃をはりに言いふ、汝なんぢらみな心こゝろを同おなじうし互たがひに思おもひ遣󠄃やり、兄弟きゃうだいを愛あいし、憐あはれみ、謙󠄃遜へりくだり、 9 惡あくをもて惡あくに、謗そしりをもて謗そしりに報むくゆることなく、反かへつて之これを祝福しくふくせよ。汝なんぢらの召めされたるは祝福しくふくを嗣つがん爲ためなればなり。 10 『生命いのちを愛あいし、善よき日ひを送󠄃おくらんとする者ものは、 舌したを抑おさへて惡あくを避󠄃さけ、 口唇くちびるを抑おさへて虛僞いつはりを語かたらず、 11 惡あくより遠󠄄とほざかりて善ぜんをおこなひ、平󠄃和へいわを求もとめて之これを追󠄃おふべし。 12 それ主しゅの目めは義人ぎじんの上うへに止とゞまり、 その耳みみは彼かれらの祈いのりに傾かたむく。 されど主しゅの御顏みかほは惡あくをおこなふ者ものに向むかふ』

13 汝なんぢ等らもし善ぜんに熱心ねっしんならば、誰たれか汝なんぢらを害󠄅そこなはん。 14 たとひ義ぎのために苦くるしめらるる事ことありとも、汝なんぢら幸福さいはひなり『彼かれ等らの威󠄂嚇おどしを懼おそるな、また心こゝろを騷さわがすな』 15 心こゝろの中うちにキリストを主しゅと崇あがめよ、また汝なんぢらの衷うちにある望󠄇のぞみの理由りいうを問とふ人ひとには、柔和にうわと畏懼おそれとをもて常つねに辯明べんめいすべき準備そなへをなし、 16 かつ善よき良心りゃうしんを保たもて。これ汝なんぢ等らのキリストに在ありて行おこなふ善よき行狀ぎゃうじゃうを罵のゝしる者ものの、その謗そしることに就つきて自みづから愧はぢん爲ためなり。 17 もし善ぜんをおこなひて苦難くるしみを受うくること神かみの御意みこゝろならば、惡あくを行おこなひて苦難くるしみを受うくるに勝󠄃まさるなり。 18 キリストも汝なんぢらを神かみに近󠄃ちかづかせんとて、正たゞしきもの正たゞしからぬ者ものに代かはりて、一ひとたび罪つみのために[*]死しに給たまへり、彼かれは肉󠄁體にくたいにて殺ころされ、靈れいにて生いかされ給たまへるなり。[*異本「苦難を受け給へり」とあり。]
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19 また靈れいにて往󠄃ゆき、獄ひとやにある靈れいに宣傳󠄂のべつたへたまへり。 20 これらの靈れいは昔むかしノアの時代じだいに方舟はこぶねの備そなへらるるあひだ、寛容くわんようをもて神かみの待まち給たまへるとき、服󠄃したがはざりし者ものどもなり、その方舟はこぶねに入いり水みづを經へて救すくはれし者ものは、僅わづかにしてただ八人はちにんなりき。 21 その水みづに象かたどれるバプテスマは肉󠄁にくの汚穢けがれを除のぞくにあらず、善よき良心りゃうしんの神かみに對たいする要󠄃求もとめにして、イエス・キリストの復活よみがへりによりて今いまなんぢらを救すくふ。 22 彼かれは天てんに昇のぼりて神かみの右みぎに在います。御使󠄃みつかひたち及およびもろもろの權威󠄂けんゐと能力ちからとは彼かれに服󠄃したがふなり。

第4章

1 キリスト肉󠄁體にくたいにて苦難くるしみを受うけ給たまひたれば、汝なんぢらも亦またおなじ心こゝろをもて自みづから鎧よろへ。――肉󠄁體にくたいにて苦難くるしみを受うくる者ものは罪つみを止やむるなり―― 2 これ今いまよりのち、人ひとの慾よくに從したがはず、神かみの御意みこゝろに從したがひて肉󠄁體にくたいに寓やどれる殘のこりの時ときを過󠄃すごさん爲ためなり。〘350㌻〙 3 なんぢら過󠄃すぎにし日ひは、異邦󠄆人いはうじんの好このむ所󠄃ところをおこなひ、好色かうしょく・慾よく情󠄃じゃう・酩酊めいてい・宴樂えんらく・暴飮ばういん・律法おきてにかなはぬ偶像󠄃ぐうざう崇拜すうはいに步あゆみて、もはや足たれり。 4 彼かれらは汝なんぢらの己おのれとともに放蕩はうたうの極きはみに走はしらぬを怪あやしみて譏󠄃そしるなり。 5 彼かれらは生いける者ものと死しにたる者ものとを審さばく準備そなへをなし給たまへる者ものに己おのれのことを陳のぶべし。 6 福音󠄃ふくいんの、死しにたる者ものに宣傳󠄂のべつたへられしは、彼かれらが肉󠄁體にくたいにて人ひとのごとく審さばかれ、靈れいにて神かみのごとく生いきん爲ためなり。

7 萬よろづの物もののをはり近󠄃ちかづけり、然されば汝なんぢら心こゝろを慥たしかにし、愼つゝしみて祈いのりせよ。 8 何事なにごとよりも先まづ互たがひに熱あつく相あひ愛あいせよ。愛あいは多おほくの罪つみを掩おほへばなり。 9 また吝をしむことなく互たがひに懇ねんごろに待もてなせ。 10 神かみのさまざまの恩惠めぐみを掌つかさどる善よき家いへ司つかさのごとく、各人おのおのその受うけし賜物たまものをもて互たがひに事つかへよ。
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11 もし語かたるならば、神かみの言ことばをかたる者もののごとく語かたり、事つかふるならば、神かみの與あたへたまふ能力ちからを受うけたる者もののごとく事つかへよ。是これイエス・キリストによりて事々ことごとに神かみの崇あがめられ給たまはん爲ためなり。榮光えいくわうと權力ちからとは世々よゝ限かぎりなく彼かれに歸きするなり、アァメン。

12 愛あいする者ものよ、汝なんぢらを試こゝろみんとて來きたれる火ひのごとき試煉こゝろみを異ことなる事こととして怪あやしまず、 13 反かへつてキリストの苦難くるしみに與あづかれば、與あづかるほど喜よろこべ、なんぢら彼かれの榮光えいくわうの顯あらはれん時ときにも喜よろこび樂たのしまん爲ためなり。 14 もし汝なんぢ等らキリストの名なのために謗そしられなば幸福さいはひなり。榮光えいくわうの御靈みたま、すなはち神かみの御靈みたまなんぢらの上うへに留とゞまり給たまへばなり。 15 汝なんぢ等らのうち誰たれにても或あるひは殺人ひとごろし、あるひは盜人ぬすびと、あるひは惡あくを行おこなふ者もの、あるひは妄みだりに他人たにんの事ことに干渉かんせふする者ものとなりて苦難くるしみに遭󠄃あふな。 16 されど若もしキリステアンたるをもて苦難くるしみを受うけなば、之これを恥はづることなく、反かへつて此この名なによりて神かみを崇あがめよ。 17 旣󠄁すでに時ときいたれり、審判󠄄さばきは神かみの家いへより始はじまるべし。まづ我等われらより始はじまるとせば、神かみの福音󠄃ふくいんに從したがはざる者もののその結局はては如何いかにぞや。 18 義人ぎじんもし辛からうじて救すくはるるならば、不ふ敬虔けいけんなるもの、罪つみある者ものは何處いづこにか立たたん。 19 されば神かみの御意みこゝろに從したがひて苦難くるしみを受うくる者ものは、善ぜんを行おこなひて己おのが靈魂たましひを眞󠄃實まことなる造󠄃物主つくりぬしにゆだね奉まつるべし。

第5章

1 われ汝なんぢらの中うちなる長老ちゃうらうたちに勸󠄂すゝむ(我われは汝なんぢらと同おなじく長老ちゃうらうたる者もの、またキリストの苦難くるしみの證人しょうにん、顯あらはれんとする榮光えいくわうに與あづかる者ものなり) 2 汝なんぢらの中うちにある神かみの群羊むれを牧かへ。止やむを得えずして爲なさず、神かみに從したがひて心こゝろより爲なし、利りを貪むさぼるために爲なさず、悅よろこびてなし、 3 委ゆだねられたる者ものの主しゅとならず、群羊むれの模範もはんとなれ。〘351㌻〙
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4 さらば大牧者だいぼくしゃの現あらはれ給たまふとき、萎しぼまざる光榮くわうえいの冠冕󠄅かんむりを受うけん。 5 若わかき者ものよ、なんぢら長老ちゃうらうたちに服󠄃したがへ、かつ皆みなたがひに謙󠄃遜けんそんをまとへ『神かみは高たかぶる者ものを拒󠄃ふせぎ、謙󠄃へりくだる者ものに恩惠めぐみを與あたへ給たまふ』 6 この故ゆゑに神かみの能力ちからある御手みての下もとに己おのれを卑ひくうせよ、然さらば時ときに及およびて神かみなんぢらを高たかうし給たまはん。 7 又󠄂またもろもろの心勞こゝろづかひを神かみに委ゆだねよ、神かみなんぢらの爲ために慮おもんぱかり給たまへばなり。 8 愼つゝしみて目めを覺さましをれ、汝なんぢらの仇あたなる惡魔󠄃あくま、ほゆる獅子ししのごとく歷廻へめぐりて呑のむべきものを尋󠄃たづぬ。 9 なんぢら信仰しんかうを堅かたうして彼かれを禦ふせげ、なんぢらは世よにある兄弟きゃうだいたちの同おなじ苦難くるしみに遭󠄃あふを知しればなり。 10 もろもろの恩惠めぐみの神かみ、すなはち永遠󠄄とこしへの榮光えいくわうを受うけしめんとて、キリストによりて汝なんぢらを召めし給たまへる神かみは、汝なんぢらが暫しばらく苦難くるしみをうくる後のち、なんぢらを全󠄃まったうし、堅かたうし、强つよくして、その基もとゐを定さだめ給たまはん。 11 願ねがはくは權力ちから世々よゝ限かぎりなく神かみにあれ、アァメン。

12 われ忠實ちゅうじつなる兄弟きゃうだいなりと思おもふシルワノに由よりて簡單かんたんに書かき贈おくりて汝なんぢらに勸󠄂すゝめ、かつ此これは神かみの眞󠄃まことの恩惠めぐみなることを證あかしす、汝なんぢ等らこの恩惠めぐみに立たて。 13 汝なんぢらと共ともに選󠄄えらばれてバビロンに在ある敎會けうくわい、なんぢらに安否あんぴを問とふ、わが子こマルコも安否あんぴを問とふ。 14 なんぢら愛あいの接吻くちつけをもて互たがひに安否あんぴを問とへ。 願ねがはくはキリストに在ある汝なんぢら衆すべてに、平󠄃安へいあんあらんことを。〘352㌻〙
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